VMDスキルはwebデザインに転用できる?20年のVMD経験をWebデザインに転用して数字を出した方法

アパレルのキャリアはITに活かせる? VMDからWebデザイナーへ 「思考」をリスキリングする方法のイメージ画像 Webデザイン

「アパレルのキャリアって、IT系の仕事に活かせるの?」と思っていませんか。私はVMDとして20年アパレル業界で働きながら、Webデザイナーにキャリアチェンジしました。

結論からいうと、VMDスキルをそのまま転用するのは難しい。でも、仕事の「考え方」はほぼ同じです。この記事では、どこが使えてどこが使えないのかを具体的に解説します。

そのまま転用が難しい理由

VMDとWebデザインは、使う「道具」がまったく異なります。

店頭VMDで使うのは、空間・照明・什器・商品の高さや角度です。3次元の空間を使って、お客様の視線と動線をコントロールします。

一方、Webデザインの道具は画面という平面の中のピクセル・フォント・余白・色だけです。制約も違えば、ソフトウェアの知識も別途必要になります。

「スキルをそのまま持ち込もう」とすると、最初は必ずつまずきます。転用できるのはスキルそのものではなく、仕事の「思考プロセス」です。

VMDとWebデザインで共通する「考え方」

店頭VMDは、ただきれいに並べる仕事ではありません。優れたVMDが日常的にやっていることは、この3つです。

  • 客層を考える: 誰がこの売り場に来るのか
  • 行動パターンを考える: その人はどう動くか、何に目が止まるか
  • インサイトを考える: その人が本当に求めているものは何か

一言でまとめると、「お客様の心理と行動を先回りして準備する」ということ。

Webデザインでやることも、これとまったく同じです。

実際にどう活かすか:Webデザインへの展開方法

Webデザインをするとき、私は「自分がWebサイトを見ているときの行動」を起点に設計します。具体的にはこんな問いを立てます。

  • じっくり読んでいるか?それとも流し読みか?
  • ビジュアルとテキスト、どちらの情報を先に受け取っているか?
  • どういう内容だと最後まで読み続けられるか?
  • どんなものを見たとき「欲しい」という感情が湧くか?

このひとつひとつを分析して、「こういう動線を置いたら親切かな」「ここでこの説明を追加したら離脱が減るかな」と設計に落とし込んでいきます。

VMDで鍛えた「相手の行動を先読みする力」が、そのままUX設計の思考に使えます。

転用の効果:数字で見えた結果

この考え方でWebデザインをした結果、私が制作するランディングページでは読了率とページ回遊率が高いという結果が出ています。

  • 読了率: ページを最後まで読んでもらえる割合
  • ページ回遊率: そのページを読んだ後、他のページや商品ページへ移動する割合

どちらもWebマーケティングで重要な指標です。VMD的な「離脱ポイントの先読み」と「動線設計」が、数字として現れています。

アパレルキャリアをWebに転用するための3ステップ

VMD経験をwebデザインに活かしたい人向けに、実践的なステップをまとめます。

ステップ1:自分の「VMD思考」を言語化する

まず、自分がVMDとしてどんな判断基準を持っていたかを書き出してください。「なぜそこに商品を置いたのか」「なぜその高さにしたのか」を言葉にすると、webに転用できる思考が見えてきます。

ステップ2:Webサイトを「VMDの目」で見る

普段使うWebサイトを、VMDの視点で観察してみてください。「なぜこのボタンはここにあるのか」「なぜこの画像はこのサイズなのか」を考える習慣が、UX設計の感覚を育てます。

ステップ3:ツールの習得と並行して進める

考え方の転用と同時に、Figma・HTML/CSSなどのツール習得も必要です。思考プロセスは活かせても、制作ツールの知識は別途身につける必要があります。HTML/CSSについては実際にコーディングをしなくても知識として基礎を持っておくだけでデザインの幅が広がるのでおすすめです。

40代からでも独学で習得できます。まず無料のFigmaから始めてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】独学でWebデザインを学ぶ。40代が実際に使ったロードマップ

まとめ:転用できるのは「スキル」ではなく「思考」

VMDスキルをwebデザインにそのまま持ち込もうとすると、最初はうまくいきません。でも「相手の行動と心理を先読みして設計する」という思考プロセスは、webデザインでも同じように機能します。

長年培った知識や技術は、40代独身女性がキャリアをリスキリングするうえで、想像以上に強力な武器になります。今持っているスキルを捨てるのではなく、「他の分野にどう展開できるか」という発想で取り組んでみてください。

まずは、自分の仕事の判断基準を言語化することから始めましょう。

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