動画編集スクールを卒業したものの、
「このあと何をすればいいの?」
「まだ案件に応募できるレベルではない気がする」
「ポートフォリオを作るべき?それとも、もっと勉強したほうがいい?」
と迷っていませんか?
動画編集スクールを卒業しても、すぐに仕事が取れるとは限りません。スクールで身につけるのは、Premiere ProやAfter Effectsなどを使って動画を制作するための基礎スキルだからです。
仕事につなげるためには、スクールで身につけた基礎を「実際に仕事で使えるスキル」に変えていく必要があります。
筆者も40代・未経験から動画制作を学び、スクール卒業後に自主制作のポートフォリオを作成。その後、実際の動画制作案件を経験しました。
この記事では、その経験をもとに、動画編集スクール卒業後に何をすればいいのか、仕事につなげるためのステップを順番に解説します。
STEP1|仕事にしたい動画制作の方向性を決める
まず決めたいのが、どんな動画制作を仕事にしたいのかです。
一口に動画制作といっても、仕事にはさまざまな種類があります。
- YouTube動画
- ショート動画
- SNS広告
- 商品・サービス紹介動画
- 採用動画
- インフォグラフィック動画
- モーショングラフィックス
方向性を決めずに「動画編集が上手くなりたい」と考えていると、卒業後も次々に新しい技術を勉強することになり、いつまでも案件応募に進めない可能性があります。
仕事にしたいジャンルを決めれば、必要なスキルも明確になります。
たとえば、カットやテロップを中心としたYouTube動画と、After Effectsを使った企業のサービス紹介動画では、求められる技術もポートフォリオも異なります。
筆者の場合は、スクールでPremiere ProとAfter Effectsを学んだあと、After Effectsを使ったインフォグラフィックスや企業のサービス紹介・採用動画を中心にすることにしました。
「何を勉強するか」ではなく、「どんな仕事を取りたいか」から逆算することが、卒業後の最初のステップです。
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STEP2|営業に使えるポートフォリオを作る
方向性を決めたら、次に必要なのがポートフォリオです。
案件に応募するとき、クライアントが知りたいのは「スクールを卒業したか」だけではありません。
「この人に依頼すると、どのような動画を作ってもらえるのか」を判断できる作品が必要です。
ただし、初心者がここで陥りやすいのが、
「オリジナル作品をゼロから作らなければならない」
と考えてしまうことです。
動画制作を始めたばかりの段階では、演出やモーションの引き出しが少ないため、何もないところからアイデアを出すのは簡単ではありません。
そこでおすすめなのが、リファレンスを活用する方法です。
参考になる動画を探し、
- どのような構成になっているか
- 文字をどう見せているか
- どんなタイミングで画面が切り替わるか
- モーションにどのような緩急があるか
などを分析します。
そのうえで、自分のテーマやデザインに置き換えて制作すると、単なるコピーではなく「プロの表現を分析して自分の引き出しにする練習」になります。
筆者もこの方法で、架空アプリの紹介動画や架空企業の採用動画などを自主制作しました。
ポートフォリオは作品を見せるためだけでなく、スクールで習った技術を「自分で使える技術」に変えるための実践練習でもあります。
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STEP3|第三者からフィードバックをもらう
ポートフォリオが完成したら、一度第三者に見てもらうことをおすすめします。
自分一人で制作していると、何度も作品を見ているため、違和感に気づきにくくなるからです。
確認してもらいたいのは、アニメーションだけではありません。たとえば、
- 文字サイズは適切か
- 情報の優先順位が分かるか
- イラストや素材のテイストが合っているか
- レイアウトが見やすいか
- モーションが速すぎたり遅すぎたりしないか
なども重要です。
動画制作では「動かせること」に意識が向きがちですが、実際にはデザインや情報整理も完成度を左右します。
フィードバックで多くの指摘を受けると、「まだ仕事を受けるレベルではないのでは」と不安になることもあります。
しかし、すべてを一度に改善する必要はありません。
モーション・デザイン・構成など、指摘された内容を分けて整理し、自分の課題を把握することが大切です。
【関連記事】ポートフォリオを添削されて自信をなくしたときの考え方 ※近日公開予定
STEP4|案件獲得の準備をして応募する
ポートフォリオができたら、次は案件獲得の準備です。
代表的な方法には、クラウドソーシング、SNS、制作会社への営業、知人からの紹介などがあります。
ここで注意したいのが、「もっと上手くなってから応募しよう」と準備期間を延ばし続けないことです。
もちろん、最低限の制作スキルは必要です。
しかし、実際の案件では自主制作だけでは経験できないことが数多くあります。
筆者が初案件を経験した際にも、
- 支給素材のサイズ
- 参考動画との認識合わせ
- 制作途中での追加要望
- 修正回数と作業時間
- 報酬と制作工数のバランス
など、制作を始める前には十分に意識できていなかった課題が見つかりました。
実案件では「動画を作れるか」だけでなく、制作条件を確認し、相手と認識を合わせながら納品まで進める力が求められます。
そのため、一定のポートフォリオが完成したら、小さな案件から実務経験を積んでいくことも重要です。
【 関連記事】初めて動画制作案件を受けて分かったこと↓

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STEP5|実案件で見つかった課題を学び直す
初案件を経験したら、それで学習が終わるわけではありません。
むしろ、実務を経験したあとこそ「次に何を勉強すればいいのか」が明確になります。
たとえば、
「制作に時間がかかりすぎた」
→ 作業工程やテンプレートを見直す
「参考動画の再現に時間がかかった」
→ モーションの引き出しを増やす
「修正が多くなった」
→ 制作前のヒアリングや認識合わせを改善する
というように、実務で見つかった課題から必要な学習を逆算できます。
この段階になると、スクール卒業直後の「とりあえず勉強する」とは違い、仕事に必要なスキルをピンポイントで伸ばせるようになります。
また、今後の動画制作ではAIを活用した制作効率化も重要になると考えています。
企画や構成、絵コンテ、素材制作など、AIを活用できる工程は増えています。
新しいツールをただ追いかけるのではなく、自分の制作工程のどこに取り入れると効率化できるのかという視点を持つことも、これから必要になるでしょう。
【関連記事】AIで動画制作の仕事はなくなる? ※公開予定
【関連記事】動画制作にAIを取り入れる具体的な方法 ※公開予定
スクール卒業後は「勉強」から「実践」に切り替えよう
動画編集スクールを卒業したあと、「まだスキルが足りない」と感じる人は少なくありません。
しかし、卒業後も教材だけで勉強を続けていても、仕事に必要なスキルのすべてを身につけることは難しいでしょう。
大切なのは、学習を続けながら実践に移ることです。
ポートフォリオを作って第三者に見てもらい、案件に挑戦する。そして実務で見つかった課題をもう一度学び直す。
このサイクルを繰り返すことで、スクールで身につけた基礎が少しずつ仕事で使えるスキルへ変わっていきます。
スクール卒業は、「動画制作を学び終えた地点」ではありません。
基礎を身につけ、実践に移るスタート地点です。
まずは自分がどんな動画制作を仕事にしたいのかを決め、その仕事につながるポートフォリオを作るところから始めてみてください。

